yatata-dankeiのブログ

niconicoから放り出されたオジサンの迷走

第14回mmd杯で出会った鉄道動画たち そして・・・

自分は鉄道に全く興味は無かった。
タモリ倶楽部で鉄道回だと、どっちかというとがっかりするほうだ。
だが、なぜか14回mmd杯の鉄道動画の充実ぶりは今振り返っても可笑しいくらいであった。

 しーさいど氏の「ほっぽや」は云うをまたないが、僕がまず惹かれたのはGB-01A氏の「てつどうビデオ」(もう、視聴できない)だった。

 うん、かっこいいと思ってしまった。

 特に僕は列車の車体が軌道に沿って一旦上に登り、その後、わずかに下る動きが好きなようだ。この一連の動きを昇竜軌道と独り密かに名付けている。子供の頃のまんが日本昔話の竜のOPでの動きのアレを連想したからだ。

 そして、今回の最大の成果はてんぽく(2k)氏の動画に辿り着いたことだろう。「猿仏原野」の動画は昭和生まれには堪らない、あった、あったの連続なのだが、ノスタルジーのなかに消え去っていくものたちへの哀惜の情があって、おじさんには淋しいやら熱いものが沸き上がってくるやら・・・

 仕事をしていてもなんか、あのラストの映像が頭に浮かんでくる。とうとう私は「そこ」に行ってしまった。むろん実際にではない。グーグルマップで猿払駅を検索した。だがそこに動画に見られた景色は無かった。ストリートビューで方々を見たが無い。

 困った。あ、動画内に地図・・・有ったよな。
ボロ沼の南だな。ボロ沼を探さねば。
ボロ沼あった。ん?この西の直線道路って、怪しい。かつての赤字ローカル線沿線住民にはピンとくる、元線路っぽい真っすぐさ。ストリートビューの中で矢印をどんどん進めていく。そして辿りついた。

 道道1089号の直線が道道584号に左折する所に、あのラストの絵の場所はあった。
本当に草に埋もれて消滅していく線路の痕跡だった。そうなのだ。今、こうして日本の地方は壊死しつつあるのだ。人と、その営みが時代のうねりの彼方に吞み込まれていく。

 旅情。この人の動画には、それが溢れている。第13回の「夜行列車」には特にその非日常感が活写されていて、ワクワクする。駅弁の売り子。夜の車窓から眺める鉄橋からの光景。寝台列車の中で寝るんですよ。キャンピングカーや、車中泊とも違う。朝、起きたら違う景色の流れている異空間。ハア、羨ましい、妬ましい。こんないい体験していたとは!

 もう、地元のJRのサイトに行き、路線や時刻表を眺めていた。ここと、この鉄道は一時間待ちで乗り換えできるな。そうすれば、○○温泉に行けるな。嫁抜きで子供を連れて、ぶらり旅したい。駅弁食べて、観光地や史跡を訪ねながら子供と歩きまわりたい。