yatata-dankeiのブログ

niconicoから放り出されたオジサンの迷走

ガンスリンガーガールの最終巻が読めない

古い話で申し訳ないが、いまだに読めてない。掲載紙を購読していて、単行本でも買っていたほど好きではあったのだが。

 ガンスリンガーガールとは、月刊コミック電撃大王に2002年7月から2012年11月まで掲載された。イタリアを舞台に様々な理由で闇に葬られかけたローティーンの少女たちが、サイボーグ強化された義体として担当官とバディを組んで、対テロリスト掃討の危険な任務に立ち向かっていく。
 
 最初の印象はあまりよろしくなかった。この掲載紙にありがちな、オタク趣味と美少女の強引な組み合わせと映った。まあ、可憐な少女が細腕でライフル振り回すのは無理があるよね。それを義体という設定で説明してあった。うーん、派手な撃ち合いと、微エロで進んでいくんだろうな、パスだな。

 この印象が変わったのは、クラエスと担当官のラバロの釣りの話からだ。おや、この娘の心情に踏み込んでいるぞ。取材旅行もしたらしいイタリアの社会背景も、敵の存在感に立体感?肉厚?な要素を加えていて面白くなってきた。五共和国派とか、歴史好きには美味しそうに映る言葉が出てきたり。フランカお姉さまみたいな魅力的な敵役がいると俄然、話を追っていくのが愉しくなってきた。

 ツンデレのトリエラと生真面目なヒルシャーの組み合わせが面白れぇ。当時のネットでもトリエラは一、二を争う人気だったと記憶する。ただ、スナッフ・ムービーは勘弁してください。13・14巻くらいから登場したペトラも担当官共々話が膨らんでいきそうで期待していた。

 その頃から、嫁と付き合いだして、それどころではなくなってしまい、単行本も買わずに現在に至るわけなのだが。ネットで伝え聞くところによると、イデオンばりの全滅エンドらしい。それを見て、ますます読むのが怖くなってしまった。あの娘たちの死ぬ様を見るのが辛い。

 子供が生まれてからは、特に子供の死ぬシーンがしんどくなった。ただの絵なんだが、それなら嫌なものを無理にみる必要も無い気がする。でも、ここまでストーリーを追ったのなら、最後まで、とも思うのよね。ホラ、平家物語に出てくる平知盛の名言、「見るべきものをば見つ」ってやつで、彼女たちの結末を見届けんといかんのかなあ、とか。そんな堂々巡りをしながら、9年経つ。